株式会社ジーズコンサルティングでは定期的にWEBセミナーを開催しております。
セミナー実施に伴い、参加くださった人事採用担当の皆さまに質問や終了後のアンケートにご協力をいただいております。
本記事では人事担当者様のリアルな声をまとめ、独自データとしてお届けいたします。

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中崎俊介
株式会社ジーズコンサルティングの中崎と申します。
2回に渡って、人事部と社員間とで生じる<ズレ>にフォーカスを充ててお話させていただきます。

突然ですが、皆さまは「ペルソナ」という言葉をご存知でしょうか?

この記事を読んでくださっている皆さまは、もしかすると一度は聞いたことがあるかもしれません。
そこで実際に「ペルソナ」はどのくらい周知されているのかを集計した結果が図1になります。

図1 ペルソナについて(回答企業119社)

51%がよく解らないと回答し、15%は聞いたことないと回答をしています。
つまり、およそ66%は何となく見様見真似で実践し採用活動を実施している。ということになります。

仮にペルソナ設計が完成したとして、それで終わりではないのが採用の難しいところ。

続いて図2・図3をみていきます。

図2を見ると、およそ70%以上の人事担当の方は上長・現場との間で苦労していると回答しており、両者から理解を得られず苦労されている状況下に置かれていることが分かります。

図2 上長・現場との間で採用に関して苦労がある(回答企業131社)

また、図3をみると88%以上の方が面接する人によって学生評価が変わるとも答えています。 

図3 面接する人によって学生の評価が変わる(回答企業80社)

つまり、ペルソナを設計しても実は選考において機能していないことが大いにあり得るのです。 
これは伝言ゲームの途中で話が全く変わるのと同じ現象です。 

この現象を防止するために重要となるのが、面接シートなどの情報共有ツールです。 

しかしながら、図4の結果をみてみると、面接評価シート・コミュニケーションマップの使用していると回答したのがおよそ72%、およそ26%が活用していませんでした。 

図4 面接評価シート・コミュニケーションマップの使用(回答企業96社)

4社に1社は、例えば学生のどこを見て評価をつければよいのか?1次面接からの申し送り事項は何か?といった、学生を評価するために必要な情報の共有が上手く機能していないことになります。 

一方で前述の通り、面接シートを活用している会社は72%でした。 
それにも関わらず、なぜ図3のように人によって評価が変わってしまうのか。

その原因は一体何か?次回の記事で紐解いていきます。

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